直感的で使いやすいIoT活用は、どの保線機械にも搭載可能な、完璧に対応する単一ソースのソフトウェアとハードウェアが基本です。ユーザーはこれらを使って膨大な量の情報を機械から得ることができます。情報はリアルタイムで利用できるため、機械の状態監視、長期観察、運転・運用計画の策定により、保有機械の保守・点検でさまざまな対応が可能となります。また、コスト削減と高効率化も同時に実現できます。

データ伝送装置（Machine Data Connector, MDC）は、各機械に搭載されているハードウェアです。機械関連データを収集し、モバイルデータ接続を通じて一定間隔で中央クラウドストレージに伝送します。

MDCは、機械に関するデータを収集し、クラウドで利用できるようにするために開発されたデータロギングシステムです。8GB内蔵メモリを搭載しており、GSM接続が困難な場合にデータを一時保存することができます。そのため、送信された信号の数によっては、GSM接続なしでも数週間データを収集し続けることができます。接続が再び有効になると、データはクラウドに伝送されます。

機械状態オンラインビューアー（Machine Condition Observer, MCO）は、保線機械のオペレーター向けに特別に開発された、使いやすいWebベースのソリューションです。機械、レール、鉄道運営会社の作業員との間のインフォメーションギャップを埋める役割を果たします。その際に必要なのは、インターネット接続と端末（ノートパソコンやタブレット）だけです。全てのデータが一元管理され、簡単にアクセスできます。オペレーター、機械管理や保守点検の責任者から経営陣まで、鉄道会社のあらゆるレベルで役立つシステムです。

このシステムを使うことで、全てのユーザーが機械の位置や燃料レベル、機械のパフォーマンスなどについて把握できます。また、システムは機械パラメーターや通知イベントを記録するため、長期にわたる監視を行う場合、作業効率に関わるさまざまな要因を確認し、役立てることができます。さらに、修理の際には運転時に生じた故障をめぐる状況分析も可能です。

長期監視時の信号を分析することで、摩耗も早期に発見できます。

システムの特長

• 全ての機械関連データ（信号、イベント、メンテナンス情報、記録、測定走行に関するデータなど）への集中型アクセスポイント
• Web活用により、いつでもどこでも手軽に最新データへのアクセスが可能
• オペレーター、機械管理責任者、保守点検技師は皆、同じインターフェースで情報を共有
• 使いやすいナビゲーションメニューー確認したい機械をメインカテゴリーですぐに見つけ、クイックリンクを使って迅速にナビゲート
• 各機械の「コックピット」はそれぞれ必要な情報に応じてカスタマイズ可
• 複数の機械に関する異なる時間領域の測定データ分析ためのダッシュボード拡張機能
• 機械のパフォーマンスとイベント発生率に関する拡張分析を含むレポートの自動生成
• ヘルプ機能、サポートデスクによる迅速な対応